ランボルギーニウラカンペルフォルマンテ板金塗装

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ランボルギーニウラカンペルフォルマンテ板金塗装

ランボルギーニウラカンペルフォルマンテのクラッシュ修理です。

ウラカンペルフォルマンテの板金塗装です。
サーキットにてクラッシュで修理のご依頼です。

見た目より結構クラッシュのダメージは大きいです。
リアフェンダーは押されて中のビス跡がでています。
5センチ以上は一旦押されて戻ってきてることになります。

リアフェンダーが押されたことによってドアとの高さが大きく違ってきています。

ドアも画像よりかなり大きなひずみが有ります。

サーキットのグラベルは大きな石がしき詰まっていますのでそれらが飛び散りいたるところの飛び石の跡があります。
またガラスは割れてしまっています。

早速分解しています。

いたるところから石が出てきます。
また分解しながらダメージがどこまで及んでいるかをしっかり確認します。

ホイールナットはセンターロック式で真ん中に一個の大きいナットで止まっています。

ウイングなテールなども外しています。
スーパーカーは取り外すことはあまり考えられておらず見た目優先で作られています。
日本車のように簡単にパーツは外れません。
テール1つ外すのにもかなりの時間を要します。

隠しネジも多々あります。
カーボンコンポジットの下に

ネジが隠されています。
ご覧のように両面テープべったりです。
貼られているのは高級なカーボンコンポジットのエンブレム。しかも極薄。。。
当然無理にはがすと一瞬で破壊してしまいます。
熱をかけながらゆっくりゆっくりと剥がします。

ステップも色々なところにネジが止まっていますので慎重に外します。

ドア回りもばらしています。

外すまではわかりませんでしたがミラーの取り付け部分がかなり歪んでいます。

次にリアフェンダー回りをばらします。

とんでもないところに石が入っています。。。

ガラス片なども掃除機で吸いながら処理していきます。

ライナーなどもばらします。
なかなか見れない光景ですね。

リアバンパーも取り外します。

リアフェンダーの板金をおこないます。
本来交換ですがかなり高額になりますのでハンマーと当て板、熱をかけながらひずみを抜いていきました。
ドアとの段差がなくなっているのがわかるかと思います。

始めの方の画像でリアフェンダーにぷっくり膨らんでいたところがあったかとおもいますがこのビスまでへこんだことになります。

当然見えないところのフレームなどにも損傷がありますので修正します。

ドアミラー取り付け部分も板金。
複雑な形状なので板金は非常に難しいです。
できる限りパテ修正は少なくしたいので時間をかけて修正しました。

板金修正ができたらパテで成形していきます。

パテで成形しています。
板金にかなりの時間をかけているのでパテは最小限です。

前周りは飛び石がすごいので修正していきます。
まずは分解から。
トランクルームを分解します。
ここもなかなか見れない光景ですね。

下回りも分解していきます。

フロントバンパーを取り外します。
これまたえぐい量のボルトで止まっています。

飛び石がすごいので修正します。

飛び石はパテで修正するとかならず跡が出てくるのでこのように塗装のダメージがない層までペーパーで研ぎます。
当然一部を集中して研ぐと歪んでしまいますので大きく、当て板を使いながら研いでいきます。

細かい飛び石をひらって行くとほぼ全面修正です。

リアフェンダー回りのパテ修正が出来てきましたのでさらにばらします。

リアフェンダーをばらしていきます。
ウラカンはモノコックがカーボンでできています。
黒い部分がカーボンです。
カーボンにアルミのフレームが接着されているのがよくわかるかと思います。

リアフェンダーが取り外せました。
これまた見れない光景ですね。

すごい光景です。
リアフェンダーはすべてボルトで止まっています。
当たり前ですが取り外すのはめちゃくちゃ大変です。

すさまじい量のボルトとパーツ類です。

こちらが外したリアフェンダーです。

フロント回りもばらばらにします。

ばらしたパーツはサフェーサーを塗布します。
サフェーサーはスプレーで塗るパテのようなもので強固な下地を作りだしまた細かい傷やひずみを抜くために塗布します。
また鉄板への密着もあがり腐食を止める効果もあります。
鈑金した部分には必ず塗布いたします。

サフェーサーを塗布しました。

サフェーサーが乾いたら研いでいきます。
サフェーサーは細かいパテと同じですので当て板を使って細かい歪みを抜きながら研いでいきます。

完全にひずみが抜けて飛び石も修正できました。

さらに細かいサフェーサーを塗布します。
今回のボディーカラーはイエローパール。
イエローは隠ぺい力が弱くいくら塗っても下の色が透けてしまいます。
ですので隠ぺい力の強い色をまず塗ってからイエローを塗装していくのですが今回はサフェーサーをそのした色に使います。
通常なら下色を塗ってこのまま本塗りしていくのですが。。。

今回はサフェーサーで塗っていますので研いでいきます。
こうすることでさらに円滑なボディー面を再現することができるのと下塗りについたごみも除去できるのと下塗りの塗り肌も鏡面にすることができますので仕上がりが飛躍的に向上します。

ただし手間は半端なく増えます。
さらに大変なのが色を剥がしてしまうとまたいちからやり直しになります。

剥がしてしまうとした塗りの意味がなくなっちゃいますからね。

めちゃくちゃ神経を使う研ぎになります。

最後は水研ぎで円滑に仕上げます。

次にボディーにサフェーサーを塗布します。
この状態で走ってるのが異様な光景です。

フロントガラスも飛び石でかなり割れていましたのでこのタイミングで取り外します。

ブースに入りマスキングをしてサフェーサーを塗布しました。
飛び石は天井やゲートなどにも及びます。

リアはこんな感じでマスキングしてサフェーサーです。

ボディーも同じようにサフェーサーを研いでから下地色をサフェーサーでさらに塗布します。

それらを円滑にかつ色を剥がさずに研ぎます。

塗装の準備に入ります。
どこまで塗るか、どのように塗るかを頭の中でイメージして研ぐ範囲を決めていきます。

マスキングをしています。
ハッチの裏はブラックなので細かいマスキングが必要です。

ボディーをマスキングします。
かなり考えてマスキングしないと塗れない場所が出てきます。

横から見るとこんな感じです。

塗装していきます。
3コートパールのイエローで塗装はむちゃくちゃ難しいです。

唯一塗装しないでもいける右側のリアフェンダーはそのままの色になるので天井、リアゲートはボカシ塗装をしています。
どこでボカシているかはかなり凝視しても分からないと思います。

乾燥後マスキングを剥がします。

塗っていない右リアフェンダーとの色の差は全然わからないと思います。

次にドアなどを塗装します。一気に塗ればいいんじゃないのと思われるかもですが一気に塗るとどうしても色がかからないところが出てきてしまうので天井などとはわけて塗っています。

マスキングが完了しました。
リアフェンダーやフロントフェンダーなどもボディーに乗せて塗装します。
これはパールの質感を完璧に同じになるように一緒に塗っていきます。

右側はフェンダーに飛び石があって修正していますので右ドアはボカシ塗装をして塗装していない右リアフェンダーとの色の差をなくします。

まずはイエローを塗装

右側はドアをぼかしながらイエローを塗装。
まだパールを塗ってないので違和感があります。

次にパールを塗装。
質感が大きく変わったのがわかりかと思います。

右側も塗装します。
ドアはボカシ塗装です。
かなり気を遣うボカシになります。

最後にクリアーを塗装します。
ランボルギーニなどのスーパーカーの塗装の肌は鏡面に仕上がっていますのでクリアーを垂れるギリギリまで塗りこみます。

塗りでかなり鏡面の仕上がりです。

鈑金したリアフェンダーやドアの歪みは全く問題なく直っているのがわかるかと思います。

ボカシをした右側です。
ドアでボカシていますがまったくわからないかと思います。
本当に難しい色なのでちょっと不安でしたがばっちりです!

乾燥後磨きを行います。
どれだけ気を付けていても若干のごみは付着しますのでこれらを円滑にします。

専用のペーパーでごみの頭を飛ばします。

そしてさらに磨きを進めます。
スーパーカーなどの塗装の肌は鏡のように鏡面になっています。
通常は写真のように塗装の肌と言って若干ナミナミとしています。

それをこのような感じに塗装の肌を研ぎ

このようにペーパーが均一に当たってすべてが艶消しになるように研ぎます。

数種類のコンパウンドでボディーを磨いていきます。

塗装の肌を研いでコンパウンドで磨いていますのでまさに鏡のような塗装になります。
写りこんでいるライトが歪んでいないのがわかるかと思います。
まさに最高級の仕上がりです。

これをボディー、パーツすべてに行うので本当に大変な作業です。

カーボンパーツの補修も行います。
フォージドカーボンで特殊な柄になっています。

近くでみると結構傷があります。

ウィングなどもかなりの飛び石で傷だらけでした。
本来は交換でしか直りませんが今回は補修してみました。
飛び石がなくなるまで研ぎ込みます。
といってもカーボン地まで研いでしまうとカーボン柄がおかしくなるのでよく見ながら一歩手前まで研ぎます。

後は何回もクリアーを重ねて塗装、乾燥後飛び石跡が残っていたらまた研いでクリアーを塗装して飛び石跡を埋めます。
めちゃくちゃ手間ですがカーボン柄を残しての補修はこの方法しかありません。

またウイングは足の部分はブラックですのでマスキングをして塗り分けます。

見違えるように復活しました!

こちらのフロントについている可変ウィングのカーボンパーツですが新品ですと数百万円します。。。
こちらも補修します。

かなり深めの飛び石や傷が多数あります。

これもウィングと同じように根気よく直しています。

1クール10回ぐらいのクリアー塗装をして硬化後研ぎ、また10回ほどクリアーを3クール繰り返してかなりわからない状態にまでできました。

さらに真ん中部分はブラックなのでマスキングしていきます。

細かいマスキングをして塗り分けます。

ブラックが塗れたらマスキングを剥がしてさらに全体をクリアーで包み込みます。

ばっちり補修できました!あれだけの傷はきれいさっぱりなくなりました。
カーボンの傷も治せる可能性がありますのであきらめずにご相談くださいね。

磨きをしてカーボン補修完了です。
ちなみにリアバンパーも同じ工程をしております。

仕上げにステッカーを貼ります。
さすが純正ステッカーだけあってガイドがあり貼りやすいです。

ばっちりです!

フロントバンパーの補修も簡単にはいきません。
かなり形が複雑なのと塗り分けも複雑です。

研ぐのも手が入りませんのでへらなどを使って研いでいきます。

まずはボディーカラーで塗装。

ぬりわけの画像がないのですが塗り分けはかなり複雑です。

そして完成です。
フロントバンパーだけでもかっこいいですよねー!!

ここまできたら組み付け開始です!

組み付けは各パーツクリーニング行って組み付けます。

取り付けて見えなくなるパーツもしっかりとクリーニングをおこなうことでパーツの破損や状態をしっかりと把握することができます。
またほこりなどを取ることで耐久性もアップします。

きれいになったパーツは気持ちがいいですね(^^♪

リアフェンダー内のパーツなどはまー目にすることがないところです。
当然ですが日常的に掃除はできませんのでほこりが大変積もっています。
見えない部分ではありますが気分がいいものではありませんね。

きれいになると気分がいいですね。

非常に複雑なところに知恵の輪のようにパーツがついていきます。
取り付ける順番などを間違うとつきません。
またボディーは塗装されて完璧な状態ですのでかなり神経を使います。

ガラスも当然取り付けていきます。
ガラスがない間にしっかりとおそうじです!

あまり見れない画像ではないでしょうか?
ランボルギーニのフロントガラスは木箱に入ってきます。
木箱なのにオーラがありますね(笑)
ちなみにお値段もすごいです(;^ω^)

ガラスがつきました。
ボンドが固まるまではしっかりと固定します。

リアクオーターガラスはリアフェンダーが外れている状態で取り付けます。
当然簡単につくわけではなくモールや細かい部品などをフィッティング、位置合わせ、組み付けてボンドで貼り付けます。

フロントクォーターガラスも組み付けます。

モールもばらばらなので組みつけなければなりません。
当然説明書などはありません。

どんどん組みつけていきます。

リアフェンダーを組みつけつつダクトを組み付けます。
このダクトがかなりタイトかつリアフェンダーなどのパーツとほぼ接しているので本当に組み付けには神経をすり減らします。。。

リアフェンダーも単純にボルトをつけて完了ではなく調整が数十か所あり各パーツとの隙間を微調整する必要があります。

各パーツの隙間を合わせて

各パーツの高さを合わせます。
すべて調整できるようになっています。
調整できるのはありがたいので無限の調整ができるので調整迷子になってしまいます(;^ω^)

ウィングなども組み付けます。

これもなかなか見れないところかと思います。
ウィングの裏には風が出るダクトがあります。
これは

足の部分が空洞になっていてここから空気が入って先ほどのウイング裏のダクトから空気がでるようになっています。
ここのダクトへの空気は

このパーツの中に

フラップがついていてコンピューターで開閉の制御がされています。

これがウイングの足のダクトの部分に合体します。
これがどういう役目をしているのかというと高速走行時にフラップが空いてウイング下のダクトから空気を吹き付けることでウイング下面に流れる空気を剥離させてウイングのダウンフォースを少なくして最高速を伸ばす効力を発揮します。
そんな装置がこのランボルギーニにはあらゆるところに装着されています。
まさにF1ですね。

リアバンパーもしっかりクリーニング後ダクトなどを組みつけて車体に取り付けます。

インナーカバーもしっかりクリーニングして組み付けます。

フロントドアガラスも割れていましたので組み付けます。
しっかりとクリーニング後組み付けます。

内張りはアルカンターラとカーボンで構成されていて取り付けは気を使います。

ボンネットの取り付けです。
たかがボンネットの取り付けですが

このクリアランスですのでめちゃくちゃ調整がシビアです。
当然ミスるとボディーに傷がついてしまいます。

しっかりとフェンダーなどのチリをいて組み付けます。

サイドステップなども組み付けます。
これも簡単にはつきません。
かなり時間をかけて取り付けます。

だいぶ完成に近づいてきました。

フロントバンパー組み付けの為に細かいパーツを先に組みつけておきます。

リフトアップしてフロントバンパーを組み付けます。
下回りもしっかりとクリーニングします。

こちらもあまり見ることがないであろうランボルギーニウラカンペルフォルマンテの下回り全体像です。

またグラベルに飛びだしてブレーキにもかなりの石が挟まっていて傷だらけです。

ブレーキキャリパーやローターを外して修正します。

バックプレートは傷だらけ。

再塗装して修正しております。
ブレーキキャリパーも再塗装、ロゴなども復活させています。

ちなみにブレーキローターはカーボン製でめちゃくちゃ軽いです。
しかし落とすと割れてしまうので取扱いには注意が必要です。

すべて取り付けて完成です。

ホイールも当然内側までクリーニング。

ホイールナットはセンターロックでめちゃくちゃ大きいナット1個だけで止まっています。

こんな感じに止まります。
真ん中の部分が脱落防止になっていて専用のレンチがないと脱着できません。
締め付けトルクはかなり大きいです。

フロントバンパーなども組み付けます。

トランクなども組み付けます。

最後にシートの取り付けです。

当然ですがクリーニングをおこなってから

シートを組み付けます。
パワーシートなのでめちゃ重たいのでしっかりと作業します。

そしてついに完成です!!
オーラが半端ないです。

完璧に修理できました。

最後にビフォー

アフター!